京都の高島屋の裏手あたり、御幸町通沿いにある大衆食堂のお店「山乃家」さんです。前から気になっていたのですが、この日は土曜日のお昼どきを過ぎた時間帯に通りがかったので訪れました。
お店の外観は、2〜3階建てに見えるアイボリー色の建屋で営んでおられます。街中のため駐車場は存在しないと思います。
店内はカウンター席が中心で、こじんまりとしていますが、けっこうな人数が入れそうです。テレビが置かれているので、それを楽しみにされているお客様もおられました。お店の方の接客は、大衆食堂にしては気が届いていて丁寧なものだったと思います。
メニューは、うどん、そばを中心に、丼物、中華そば、洋食も存在し、幅広いラインナップとなっています。この日は、夏の暑い時期でしたので、冷し麺メニューも期間限定で取り扱っておられました。
この日は、冷やし中華と迷いつつ、通常のチャーシュー麺720円を注文。中華そば類は、醤油、味噌、ピリ辛からスープが選べるようですが、私は注文時に何も聞かれず、後にメニューを見ていて気付きました。何も言わないと醤油になるようです。
しばらくすると登場するラーメン。澄んだ濃いめの色合いの醤油スープに、蒲鉾、ネギ、モヤシ、チャーシューが浮いています。あらかじめ胡椒が少しかけられています。
スープの表面は、脂分が若干浮いています。しかしながら味は和風で優しいもので、ほんのりと甘みを感じるときもあります。うどんやそばと共通のスープに、胡椒と何かで変化を加えられていると思うのですが、とてもすっきり飲みやすいスープです。
麺は、低加水の中細ストレート麺を使用されています。この手の食堂では麺の質にこだわりがあるように思うことがないのですが、こちらはモチモチとした食感の麺が、とても好印象。柔らかすぎない茹で具合も良いと思います。
また焼豚も昔ながらの中華料理店で出てきそうなタイプです。小ぶりですが、しっかりと味は入っていて、存在感はあります。それと優しいスープと蒲鉾の味がとても調和していて良いトッピングだなと思いました。
それほど期待していなかった食堂の中華そばですが、優しいスープとモチっとした麺の良さ、そして大衆的で、ゆったりとした空間がとても居心地よく思えるお店でした。アクセスも非常に良い場所ですので、また機会があれば使ってみたいと思います。
↓チャーシュー麺
↓チャーシュー
↓麺とスープ
↓お店の外観です。