さいたま市の大宮駅前、高島屋の裏手にある食堂「多万里」さんです。ずいぶん以前に出張で大宮に来た際から、ずっと気になっていたお店です。この日は出張で来ていましたので、平日のお昼時、開店と同時に入りました。
お店は、高島屋の裏口のところにあります。お店の外観は、昭和の大衆食堂そのもの。ただ平日にもかかわらず開店前には行列ができています。それと他のラーメン店と異なり、そのお客さんの多くは、おそらく年齢層50〜70代くらいの地元の方ばかり。それも女性客が多いのです。お店の駐車場は存在しません。
店内入ってすぐのところにお店のおばさんが座っていて、そこで最初にメニューを注文すると札をくださいます。店内はテーブル席が並んだ大衆食堂そのもの。すぐに満席になるので、基本は相席となります。お店は、おばさんたちで切り盛りされ、とても温かみのあるものでした。
メニューは、醤油、塩、味噌のスープがあり、トッピングがいくつかバリエーションあります。大盛りは100円増し。他に、ライス、丼もの、焼そば、野菜炒めなどと、定食メニューもあります。
この日は、ラーメンメニューの中で最も高いチャーシューワンタンメン950円を注文。
しばらくすると登場するラーメンは、澄んだ濃い色合いの醤油スープ。そこにチャーシュー、ワンタン、ナルト、メンマ、グリーンピース、ネギがトッピングされています。
スープをいただくと、鶏ガラ醤油の王道を行くような素朴な味わい。あっさりしすぎず、醤油もそこそこしっかりと濃い味わいがありますが、後味はすっきりとしています。とても飲みやすい味わいです。
麺は、やや縮れの細麺を使われています。この麺が本当に柔らかくて、素麺にも近いような優しい食感です。グリーンピースやワンタンなどとの絡みも良く、個人的にはとても好みの食感でした。
チャーシューは赤身肉が中心の昔ながらの豚肉と言う感じのもの。大判のものが3枚入っており食べ応えがあります。ワンタンもシンプルな中身が挽肉のみのタイプのものです。シンプルなだけにスープとの相性も良く、素直に味を楽しむことができます。
またメンマも、とても柔らかく古風なラーメンと合っていました。
初めていただいた「多万里」さんのラーメン。優しい食感の麺、素直にいただける温まるスープの味わい、具もそれぞれシンプルなものですが、雰囲気も合わさり、とても美味しくいただけました。何年でも通えそうな優しい一杯で地元のみなさまに愛されていることがよくわかるお店でした。
↓チャーシューワンタンメン
↓チャーシュー、ワンタン
↓麺とスープ
↓お店の外観です。
↓メニュー