兵庫県丹波市氷上町にある「達身寺」です。ここは丹波の正倉院と呼ばれ、多くの仏像が収められています。
その仏像群の多くは、かなり破損した木造物です。腕のない仏様、体の一部がない仏様、中には彫った跡すら見分けつかない仏様までいます。不思議と同じ名前の仏像や、本来、本尊にとして寺に一体しかないような毘沙門天像が10体以上あったりします。
お寺の方が、これらについて丁寧に説明してくださりました。
中世、明智光秀が丹波攻めをした際に、達身寺は僧兵を多く抱える大寺院であったため、お寺を攻められたそうです。その際に寺を焼かれる前に仏像を守ろうと、僧兵たちが仏像を地中に埋めたとのことです。
その仏像群は、長い間、埋められたままでしたが、江戸時代に疫病が流行ったため、村人たちが放置されていた仏像を掘り起こし、再びお堂を建て、仏像を安置したとか。
これらの仏像は、お腹がぽっこりと出た不思議な体型をしています。これを達身寺様式というそうです。また一説では、この地域に仏像の製造所があったのでは?と言われてるそうです。そのため、同じ名前の仏像、毘沙門天像などが大量に出てきたのではないかと考えられるそうです。
非常に多くの文化財が、このような田舎のお寺にあるとは思ってもおらず、なかなか見学のしがいのあるお寺でした。
↓本堂です。
↓達身寺の近所はコスモスの名所だそうです。多くのコスモスが咲いていました♪
↓御朱印です。
2008年10月03日
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