このお寺の境内は浄土式庭園と呼ばれ、浄瑠璃世界というものを表しているそうです。
浄瑠璃寺庭園は、真ん中に宝池があり、中央には小島があり弁才天が祀られています。その東側に国宝の三重塔があり、薬師如来が安置されています。西方には本堂があり九体の阿弥陀如来が安置されています。
薬師如来は東方浄土の教主で、現実の苦悩を救ってくださり、西方浄土へ送り出してくださるそうです。そのため、この寺ではまず三重塔に向かい薬師如来に苦悩の救済を願い、その前で振り返って、本堂の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の礼拝の形だそうです。
この日(1月3日)は、通常公開されていない国宝三重塔が開扉され、薬師如来様を拝むことが出来ました。また日本の吉祥天像の代表作として有名な像も特別公開されていました。吉祥天像は、拝んだことがあったのですが、薬師如来様は初めて拝ませていただきました。
ここのご本尊の九体並んだ阿弥陀如来(九体阿弥陀仏)は、過去にはいくつも作られたそうですが、現存しているのは、この浄瑠璃寺のみだそうです。すべての阿弥陀様は柔らかなお顔をされています。平等院の本尊を思い出します。
もうひとつ、まだ見たことのないここの秘仏、大日如来像は1/8-10に限定公開されているそうです。時間があればまた拝みに行こうと思います。ちなみに1/8は、吉祥天像、薬師如来像、大日如来像のすべての秘仏が見るこができる日だそうです。その日に行くのが一番かもしれませんね。
この浄瑠璃寺は、紅葉の時期に来るとどれだけ美しいのだろう?と思いつつ、一度も行っていません。その時期にまた参拝しようと思います。
↓九体阿弥陀仏が安置されている本堂です。
↓国宝の三重塔です。ここに秘仏の薬師如来様が安置されています。この日は特別開扉されていました。
↓御朱印です。