名前のとおり、城崎温泉をお護りしているお寺だそうで、城崎の温泉街からロープウェイに乗って本堂に行くことができます。ちなみに同じ兵庫の有馬温泉にも温泉寺があるそうです。
まずロープウェイに乗り、本堂から参拝しました。本堂では、千手観音様を見ることが出来たのですが、すごく珍しい像で約800本の手を持つ像だそうです。どうせなら千本に!なんて思いつつ眺めました。仏師さんも1000本を目指していたのを途中であきらめたんでしょうか・・(笑)でも伝・空海作だそうです。
またここの本尊の十一面観音様は、秘仏のため拝むことが出来なかったのですが、お寺の方から面白い話を聞くことが出来ました。ここの本尊様は、奈良の長谷寺の観音様と同じ木から作られている由緒ある像だそうです。
一本の木から三体の像が作られ、一体が奈良の長谷寺、一体が神奈川の長谷寺、最後の一体がこの温泉寺に来たとか。その最後の一体は木の先っぽから作られたということで木の先(きのさき・城崎)という地名となったという説もあるそうです。本当かどうかはわかりませんが、なかなか楽しいお話でした。この春から6月までは、この本尊様が公開されるそうです。
本堂の横には、美術館があり、寺の所有している寺宝や仏像、廃仏毀釈で破壊された仏像群を見ることが出来ます。破壊された仏像群は、どこか「達身寺」の仏像を思い出させます。
最後にロープウェイを降りて、温泉街にある薬師堂をお参りしました。薬師如来様が祀られています。御朱印もここでいただくことが出来ました。
↓ま近くでしか撮れませんでしたが本堂です。
↓本堂の横にある小さな美術館。多くの仏像が保存されています。
↓薬師堂です。ここは温泉街から歩いていけます。
↓御朱印です。