京都府ですが、この地域は奈良文化の影響を強く受けているそうです。ちょうどこのお寺と、もう少し北にある一休寺の間が京都文化と奈良文化の境目になるという説もあるそうです。
昔は、七堂伽藍を備えた大寺院だったそうですが、現在は本堂と鐘楼があるだけの、こじんまりとした寺院です。普賢寺と呼ばれていたことからも分かるように、もとは本堂に普賢菩薩像を祀っていたそうです。
現在の本尊は、有名な国宝の木心乾漆像・十一面観音様です。よく仏像の本を見ていると載っている奈良時代の十一面観音の代表作です。同じく奈良時代の代表作である、奈良・聖林寺の十一面観音像と、よく対比されています。
この像、身長は約180センチ、体重も60kgくらいで、かなり等身大に近いです。柔らかな体のラインと、その表情が女性的な雰囲気でした。観音様は遠くを見ているような表情なのですが、じっと見上げていると、しっかりと自分のほうを見ているようにも見えてきます。
このお寺の参道は、一面の菜の花畑が広がり、さらに桜の木が植えられています。この季節は、たいへん美しい景色となります。
この日は、まだ桜がつぼみで残念でしたが、4月上旬ごろには菜の花と桜が満開となり、すばらしい景色となるのでしょうね。今年は、その美しい花景色がJR東日本のカレンダーにも採用されたそうです。
↓小さな境内にポツンとある本堂。こちらに十一面観音様がおられます。
↓参道は一面の菜の花♪
↓残念ながら桜はまだつぼみでした。
↓御朱印です。