この日、偶然「加古川ツーデーマーチ」が実施されていて、お寺にはボランティアの解説員のみなさまがおられ、詳しく話しを聞くことが出来ました。一つ一つの文化財について、詳しく話しをすることができ、かなり長い時間滞在しました。
国宝の本堂、太子堂も立派でしたし、三重塔にある三面鬼瓦などか興味深い文化財がたくさん。文化財が多く残っている理由は、戦国時代、秀吉が播磨の地に攻め込んだ際に、当時2万5000石あった所領すべてを放棄したため、お寺に火がかけられなかったそうです。
そして数多くある文化財の中でも、宝物館に展示されていた白鳳時代の聖観音像の美しさには、驚きました。細身のスタイルで、切れ長の目。女性にも見せますし、少年のようにも見えます。
この観音様、盗難にあっているそうです。犯人は、金で出来ていると思い溶かそうとしたそうですが、もちろん溶けなかったそうです。そこでイライラした犯人が、この像を棒でたたいたところ像から「アイタタ」「アイタタ」と聞こえたとか。
その声に恐怖を感じた犯人は、お寺に返しに来たそうです。そのため「アイタタ観音」と呼ばれているらしいです。
その他にも、この寺院ではいくつか盗難にあっている文化財があるそうです。せっかく多くの文化財が保存されているのに、許されない行為ですね。
↓国宝の本堂です。
↓こちらも国宝の太子堂。
↓三重塔。
↓三重塔の三面鬼瓦。本堂から見て鬼門の方向を守っているそうです。
↓御朱印です。
本当に文化財が多いお寺でした。周りは公園になっていてSLもあり、良い場所でした。