(評価について・・★:マズー、★★:フツー、★★★:ウマー、★★★★:オススメ!)
京都の背脂醤油系の老舗のラーメン屋さんのひとつ「珍遊」さんです。京都のラーメン激戦区の一乗寺にお店を構えておられます。
お店は、最近でしょうか。テント屋根とかを改装されていると思います。そのためか、黒を基調としたシックな雰囲気の外観となっています。以前は、もう少し昔ながらの雰囲気を醸し出していたと思います。
店内も、大衆食堂風と言えるような感じですが、とてもきれいで新しい感じがします。カウンターとテーブル席があります。まわりの超人気店ほどではないですが、客入りも良いので活気ある感じがします。
ラーメンメニューは、スープの種類は、京都のスタンダードな背脂醤油系のみです。中華そば(小)480円(並)580円(大)680円(学割)550円という安めの値段設定。学割は、麺大盛りで焼豚は鶏肉をしようとのこと。トッピングは、生玉子、ゆで玉子50円、味玉、半キムチ、メンマ100円、焼き豚増し150円、珍遊三種盛り(味玉・焼き豚・半キムチ入り)300円。
その他、焼き飯、ライス、唐揚げ、焼肉、焼き豚、豚キムチなどの単品があり、それらと組み合わせた定食メニューも存在します。
この日は、中華そば(並)580円+焼き豚増し150円を注文。
ほどなく出てくるラーメンは、鉢一杯のチャーシューと大きな海苔が目を引きます。スープは京都のスタンダードな背脂醤油系で、やや白濁したような色合いです。その他の具はネギとメンマ。
スープは、鶏ガラベースの醤油に背脂が入っている京都では標準的なものですが、この系統によくある一味などが振りかけられておりません。ただメンマに味付けのため?か、一味のようなものがわずかに付いていました。
味は、鶏ガラだしの効いたマイルドなコクのある味わい。醤油も柔らかな味わいで背脂の甘みとも合っています。一味がかけられていない分、一般的な京都の背脂醤油系と比べるとスープを飲んだ後にも、やんわりと旨みが残るような感じがします。スープも鶏ガラ特有のトロリとした食感があります。
麺は、麺屋棣鄂さんの麺を使用。細めのストレート麺です。この麺、やや黄色がかったような麺で、京都で一般的な低加水麺だと思うのですが、なんとも独特の芯のあるような食感があり好みでした。京都ラーメンらしい柔らかさのなかに、新しい食感と風味が加わったような麺でした。
チャーシューは、薄切りの赤身肉を使用。こちらはとっても柔らかくて、麺や海苔、スープと絡めて食べると旨みが増すものでした。薄切りですが量も多く、一枚一枚が大きかったので、なかなか食べ応えがあったと思います。
とても京都らしいオーソドックスな背脂醤油系のスープと、とても美味しい麺が印象に残るお店でした。麺が美味しい背脂醤油系と言うと阪急大宮駅前の「きて屋」さんを思い出したのですが、あちらも背脂醤油に一味を加えないスタイル。麺は自家製麺を用いられてましたが、とても食感の良いタイプでした。「きて屋」さんは「珍遊」の姉妹店にあたるそうなので、似たようなスタイルでラーメンを作っておられるんでしょうね。どちらのお店も昔ながらの京都ラーメンを出すお店として頑張って欲しいものです。
↓中華そば(並)+焼き豚増し
↓チャーシュー
↓麺とスープ
↓お店の外観
たぶん支店に当たりますよ。
ただ、珍遊さんは、初代は京都の「ますたに」という老舗店と関係がある方なのですが、今の経営者は初代と関係ない(屋号を引き継いでいるだけ)と言われています。と言っても、昔ながらの美味しい味なんですけどね〜^^