(評価について・・★:マズー、★★:フツー、★★★:ウマー、★★★★:オススメ!)
大栄の河原町丸太町付近にあるお店です。昔は多く店舗があった大栄さんも今は、数店舗。今は、チェーンではなく、各店舗が独立で営業されているそうです。大栄には、本店を名乗るお店が札ノ辻にありますが、こちらのお店は、創業者の甥っ子が大栄で修業し、伝統の味を引き継いでいるというお店だそうです。
店舗は、道沿いにある街中のラーメン店という雰囲気です。ビルの1階にあるため、それほど古さは感じません。
店内はカウンター席が中心ですが、テーブル席もわずかに存在したと思います。お店の方の接客がハキハキしていて心地よいです。
ラーメンメニューは、ラーメン(並)700円(大)850円、チャーシューメン(並)850円(大)1000円で、醤油スープと味噌スープから選択できます。
その他、焼き飯450円、ごはん(小)150円(大)200円、焼豚(小)350円(大)500円、生たまご50円、メンマ150円、キムチ150円など。シンプルなメニュー構成です。また大栄の系列店らしく香味ニラがサービス品としてテーブルに置かれています。
この日は、醤油チャーシューメン(並)を注文。
待っている間、調理の様子を見ていると醤油ダレでしっかり漬けこんだチャーシューのブロックを、薄く何枚にも切られています。それをドドンと器に盛られて・・・
出て来ました!ど迫力!これぞ京都のチャーシューメンというビジュアルです。醤油スープは、澄んだ色合いで、具はシンプルにチャーシュー、ネギ、モヤシのみです。
スープをいただくと、あっさりながらも豚のコクが奥深く出ていて、ベースの動物系の旨みが生きています。そこに深みのある醤油味が加わり京都らしいスタンダードなスープですが、飽きの来ない味わいに仕上がっています。
麺は、京都のラーメンにしては細めの低加水ストレート麺を使用。最初、他の大栄さんと違う麺かな?と思ったのですが、近藤製麺さんの麺を使用されているようです。よく京都でいただく近藤製麺さんの麺より細めですね。やや食感が良い感じで、しっとりと旨みスープを吸いこみ、良い味わいを出しています。
またモヤシも大量に入っているので、麺と絡めると食感も変化して、楽しむことが出来ます。
そしてこのお店は、なんと言ってもチャーシュー。脂身が適度に入り、味付けもしっかりしています。薄切りと言うほど、薄切りでもなく絶妙な厚さがあり、噛み心地も良く、噛むたびに豚肉の旨みが、じわ〜と口の中に広がります。
私が食べている間に数人が、チャーシュー単品を持ち帰りで買われていましたが、このチャーシューは、お酒のつまみにもいいでしょうね。みなさんが購入される理由が良く分かる絶品チャーシューでした。
最近は、それほど話題にならない大栄チェーンですが、京都市の中心で、圧倒されるような京都らしいラーメンをいただくことが出来ます。これからも末長く、伝統のチャーシューメンを続けていってほしいと思います。
↓醤油チャーシューメン(並)
↓チャーシュー
↓麺とスープ
↓お店の外観です。