京都市非公開文化財で二つ目に訪れたのは、大興寺さん。
真如堂の北西にある小さなお寺。驚くことに山門のみが残っており、中は最近建築されたような比較的新しい民家のような建物があるのみです。
その建物こそが、大興寺のお堂となっています。お寺は、比叡山の根本中堂が女人禁制の場だったため、その功徳を女性にも分け与えるために、建立されたのが起源となっているそうです。
この日、拝むことが出来たのは、本尊の薬師如来像、四天王像、十二神将像、関帝聖君神像(関羽)などです。なにより、このお寺、民家の居間のようなところに仏像が置かれているので、すぐ間近で仏様を拝むことが出来ます。
薬師如来像は、運慶の作だと推定されているものだそうです。また十二神将のうち、二体の仏像は院派の仏師の作であると言うことが確定しているそうです。
そして関帝聖君神像(関羽)。こちらは、三国志で有名な関羽の像で、足利尊氏が中国より取り寄せ、武運の神として崇め、戦場にも持ち運んだそうです。日本では見ないような独特な表情が印象に残る像でした。
↓大興寺の特別公開看板
2013年05月02日
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