2014年01月09日

リストランテ ナカモト@京都府木津川市木津南垣外

木津川市役所前に2年前にオープンした「リストランテナカモト」さんです。こちらは、もともと仲本食堂という平屋建ての中華メインの大衆食堂がありました(いかにも私好みな、ド大衆というお店でした)。

そちらの息子さん(仲本シェフ)が、10年間、イタリアのミシュラン三ツ星料理店をはじめ、数店舗で修業されたのち、故郷に戻り新たに始められたお店です。

お店は、仲本食堂の面影などまったくない、シックな黒のしゃれたデザインの外観。隣は、これまた大黒軒という平屋建ての大衆食堂なのですが、仲本食堂時代はマッチしていた外観。今は、まったく異質な二軒が並んでいるように見えます(笑)。こちらは駐車場はありません。

店内も落ち着いた雰囲気。二人のシェフと女性スタッフで切盛りされています。接客もとても丁寧で上質なものです。

メニューは、ランチは、2940円と5250円のコース(土日祝は5250円飲み)。ディナーは、5250円と7875円のコースとなっています。

この日は、ディナー7875円のコースにしました。1カ月ほど前から予約していたためか、個室に通していただくことが出来ました。

以下はこの日の料理です。この日のテーマは「冬の深まり」

○エミリアロマーニュスタイル
生ハムを素材に用いたと言うソースに、具の入っていないカルツォーネを割りながらいただく料理です。上には、木津産の柚子を用いたジュレがかけられています。この生ハムの風味が、とても濃厚に効いていますが、不思議と柚子味との相性も良いものでした。
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○タラの白子のひと皿
北海道産のタラの白子を細い衣で包んで揚げたものです。それと北海道産の彩りの良い野菜が、それぞれ個別の調理法で仕上げられています。サクッとした食感と、中からとろけ出る白子が素晴らしい。
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○菊芋とラヴィオリフリット
菊芋を揚げたものがチーズ味で仕上げられたソースに入っています。そこに香草のチャービルがかけられています。外はカリっと、中はふんわりとした菊芋の食感が楽しい一品。
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○ピーノプラート農園のサラダ
滋賀のピーノプラート農園の野菜に、赤キャベツのムースとシャーベットがかけられています。濃厚で酸味のあるムースの味が印象的です。
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○フォアグラとホオヅキ
フォアグラを自家製塩で味付けして焼いたものですが、この焼き加減が絶妙でした。
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○ピーチ(パスタ1皿目)
ピーチは、手延べパスタの一種だそうです。ワサビを用いたグリーンのソース、そこにカラスミ、揚げたゴボウなどがトッピングに用いられて言いました。ほんのりとワサビ味が効いたソースと、モチっとしたパスタの食感が、とても心地よいものでした。
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○アンニョロッティ(パスタ2皿目)
こちらは、アンニョロッティの中にジャガイモとミートソースを詰めたもの。その上に、細切りジャガイモのチップ、クレソンなどが盛られています。もちもちしたパスタ食感とジャガイモの風味を楽しむことが出来ます。
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○香川から届く、オリーブ牛(メイン)
オリーブ牛を、木津産の柿、タマネギなどを用いたソースでいただきます。ほんのりとワサビの風味も効いています。
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○冬のひと皿
森のお腹を歩くイメージで作られたデザートとのこと。綿菓子のように盛られているものは、濃厚なヨーグルト味です。甘みが強くなく上品な味わいを楽しむことが出来ます。
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○最後のひとくち
こちらはコーヒーマカロンでした。
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○食後のお飲物
飲み物は、アールグレイをお願いしました。スティック状のメレンゲがお茶菓子として、提供されます。
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食事中に提供されるライ麦パン。なかなかしっとりとして風味豊かなものでした。こちらは、どこで作られているのか聞いてみると、上狛にある「パネッテリア プルチーノ」さんから取り寄せておられるとのことです。
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一品一品が非常に丁寧に盛りつけられ美しく、部屋の雰囲気や接客も含めて、非常に落ち着ける空間。なぜ木津?木津でも新興住宅街などきれいな街並みではなく、昔ながらの木津の街中に・・・ ありえないような素晴らしい空間があります。大切な時間を過ごせるお店として、人気が出過ぎず、これからも静かに客を迎えてくださる場であって欲しいと思います。

↓スパークリングウォーター
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↓お店の外観です。
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posted by たぬき at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | グルメ
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