2009年12月08日

圓教寺@兵庫県姫路市書写

11月末に訪れた西国三十三所のひとつ「圓教寺」です。この日は、本尊のご開帳があったため、見に行きました。

以前、この近所に住んでいたことがあり訪れたのは、久しぶりです。ただこの付近に住んでいたときは、寺に興味も無く、暇な時間に山を登って、このお寺に行ってました。普通の参拝客はロープウェーを使って行く方が多いようですが、今回初めてロープウェーの場所を知りました(^-^;

昔、何度か登ったときは、このお寺の西谷と呼ばれる地域(大講堂・常行堂・食堂などがある地区)しか行ったことがなかったので、境内の広さに今さらながら驚きました。

ロープウェーを使うと、西谷の逆の東谷に着き、そこから摩尼殿のある中谷、大講堂、奥の院などがある西谷etcとめぐるうちに気がつけば2時間以上経っていました(^-^;奥の院は改修中ということで、ほとんど見ることが出来ず残念でした。

今回、ご開帳となっていました摩尼殿の如意輪観音様は、昭和の作ということで、比較的新しい仏様でした。予想以上に素朴な表情をされていたのが印象的でした。

↓西国三十三所の札所の摩尼殿
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↓摩尼殿まわりは紅葉がきれいでした。
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↓大講堂と食堂。
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↓摩尼殿からの険しい山道を潜り抜けると白山権現があります。
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↓書写山ロープウェー
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↓西国三十三所の御朱印です。
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2009年11月24日

鶴林寺@兵庫県加古川市

加西市の一乗寺を訪れた際に立ち寄った「鶴林寺」です。播磨の法隆寺と呼ばれ多くの文化財が残っているお寺でもあり、一度参拝したいとずっと思っていました。

この日、偶然「加古川ツーデーマーチ」が実施されていて、お寺にはボランティアの解説員のみなさまがおられ、詳しく話しを聞くことが出来ました。一つ一つの文化財について、詳しく話しをすることができ、かなり長い時間滞在しました。

国宝の本堂、太子堂も立派でしたし、三重塔にある三面鬼瓦などか興味深い文化財がたくさん。文化財が多く残っている理由は、戦国時代、秀吉が播磨の地に攻め込んだ際に、当時2万5000石あった所領すべてを放棄したため、お寺に火がかけられなかったそうです。

そして数多くある文化財の中でも、宝物館に展示されていた白鳳時代の聖観音像の美しさには、驚きました。細身のスタイルで、切れ長の目。女性にも見せますし、少年のようにも見えます。

この観音様、盗難にあっているそうです。犯人は、金で出来ていると思い溶かそうとしたそうですが、もちろん溶けなかったそうです。そこでイライラした犯人が、この像を棒でたたいたところ像から「アイタタ」「アイタタ」と聞こえたとか。

その声に恐怖を感じた犯人は、お寺に返しに来たそうです。そのため「アイタタ観音」と呼ばれているらしいです。

その他にも、この寺院ではいくつか盗難にあっている文化財があるそうです。せっかく多くの文化財が保存されているのに、許されない行為ですね。

↓国宝の本堂です。
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↓こちらも国宝の太子堂。
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↓三重塔。
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↓三重塔の三面鬼瓦。本堂から見て鬼門の方向を守っているそうです。
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↓御朱印です。
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2009年11月15日

一乗寺@兵庫県加西市坂本町

西国三十三所の第二十六番札所の「一乗寺」です。この日は、ご本尊の観音様が、結縁ご開帳されていたため参拝しました。

加西と加古川の境あたりの山奥にあるお寺だけあり、この日は、多くの木々が紅葉していました。観音様めぐりだけでなく、紅葉狩りを楽しみに参拝されている方も多かったようです。

山の斜面に立てられた建造物の中には、国宝の三重塔がありました。平安時代のものがそのまま残されているとのことです。その三重塔から少し登ったところに舞台造の本堂があります。

この日、ご開帳されていたご本尊の聖観音菩薩は、白鳳時代のもので、その時代に特徴のある華奢な体つきをされた柔らかいラインの観音様でした。その表情は、少し上目で遠くを見ているように思えました。

このお寺の前に加古川市の鶴林寺で、また翌日、奈良の正暦寺で、この一乗寺と同じく白鳳時代の仏像を拝見できて、この時代の仏像の特徴をじっくり見ることが出来ました。

本堂から三重塔を見下ろす景色も、華やかな紅葉と合わさり、気持ちの良いお寺でした♪

↓本堂です。
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↓本堂から見下ろす国宝・三重塔。
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↓紅葉が非常に美しいお寺でした。
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↓御朱印です。
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2009年10月23日

伊弉諾神宮@淡路市多賀

淡路国の一宮である「伊弉諾神宮」です。日本神話の国産みに登場する伊弉諾尊、伊弉冉尊を祀っていることで有名です。

この日、伊弉諾神宮が「淡路国生みマラソン」のスタート地点に隣接していたこともあり、多くのランナーが参拝していました。私も大会開始前にこれまでの怪我の回復とレースで順調に走れることを祈りました。

境内には、キンモクセイの花が咲き、独特の香りを放っていました。また樹齢800年以上とされる「夫婦の大楠」がどっしりと植えられていました。

↓拝殿です。
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↓夫婦の大楠
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↓キンモクセイの花が咲いていました♪
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↓御朱印です。
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2009年09月08日

本福寺@兵庫県淡路市浦

淡路島北部にあるお寺「本福寺」です。平安時代に建立された寺院だそうで、真言宗御室派の別格本山にあたる由緒正しきお寺だそうです。

このお寺、入り口付近は、和風な寺院なのですが、本堂にあたる「水御堂」というお堂がとても斬新です。

「水御堂」は、安藤忠雄が設計している近代的なお堂で、鉄筋コンクリート造りです。外から入ると、まず壁面があります。これは俗世との境を表しているそうです。

その壁面を越えると現れる「水御堂」は、楕円形をしていた蓮池です。真ん中に地下にもぐる階段があり、蓮池の中を下りていくと、楕円形の建物の半分がお堂となっています。

そのお堂には、やわらかな表情をした薬師如来様がおられます。ものすごく斬新なお堂の中に、静かにたたずむ薬師如来。なんとも心が落ち着く不思議な空間でした。

この日、お寺には人がおられず、説明を聞くことも、御朱印をいただくことも無理だったのが残念でしたが、非常にユニークで美しいお寺でした。いつか蓮の時期に再度訪れたいお寺です♪

↓まずコンクリートの壁面があります。
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↓その内側のゆるやかな曲がり道を抜けると・・
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↓目の前には楕円形の蓮池が現れます。
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↓蓮池の真ん中にある階段を降りると、薬師如来様がおられます。
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↓お薬師様を拝んだあと、外に出ると、まばゆいばかりです。
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2009年05月03日

永澤寺@兵庫県三田市

花のじゅうたん」に行った際に立ち寄ったお寺「永澤寺(ようたくじ)」です。

花のじゅうたんの目の前にあったのですが、このお寺のことは、まったく調べてなくてノーマークでした。ただ、麺類が好きで蕎麦も大好きなので、そば道場があることで有名なこのお寺の名前は知っていました。

ちょうど関西の花の名所の本も持参していたので、そばの花で有名だったのかな?と思いきや・・牡丹や水芭蕉・花菖蒲などでも有名なお寺のようだったので、ちょうど牡丹の季節だな。ラッキー♪という感じで立ち寄りました。

お寺の前には、広い牡丹園が広がっていました。庭園には、あと1ヶ月もすれば咲き始めるだろう花菖蒲が多く育てられていました。

牡丹は、脇役なのかな?しかし庭園の隅のほうでしたが、本当に数多く植えられていました。ピンク、赤、白の牡丹が大輪の花を咲かせていて、本当に美しかったです。一部、珍しく黄色い牡丹が咲いていて、こちらも雰囲気が良かったです。

お寺では、寺所有の寺宝のガンダーラ彫刻の展示もされていました。こちらは奈良国立博物館で展示されているような独特の彫りの深い顔立ちの石仏で印象深かったです。

↓本堂です。
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↓色とりどりの牡丹が大輪の花を咲かせていました♪
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↓御朱印です。
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2009年03月05日

温泉寺@兵庫県豊岡市

半年以上前に訪れたお寺「温泉寺」です。写真も撮ってるのにブログに載せていない寺社やラーメン店が意外とあったりします(^^; この訪れた日は大雨でした。

名前のとおり、城崎温泉をお護りしているお寺だそうで、城崎の温泉街からロープウェイに乗って本堂に行くことができます。ちなみに同じ兵庫の有馬温泉にも温泉寺があるそうです。

まずロープウェイに乗り、本堂から参拝しました。本堂では、千手観音様を見ることが出来たのですが、すごく珍しい像で約800本の手を持つ像だそうです。どうせなら千本に!なんて思いつつ眺めました。仏師さんも1000本を目指していたのを途中であきらめたんでしょうか・・(笑)でも伝・空海作だそうです。

またここの本尊の十一面観音様は、秘仏のため拝むことが出来なかったのですが、お寺の方から面白い話を聞くことが出来ました。ここの本尊様は、奈良の長谷寺の観音様と同じ木から作られている由緒ある像だそうです。

一本の木から三体の像が作られ、一体が奈良の長谷寺、一体が神奈川の長谷寺、最後の一体がこの温泉寺に来たとか。その最後の一体は木の先っぽから作られたということで木の先(きのさき・城崎)という地名となったという説もあるそうです。本当かどうかはわかりませんが、なかなか楽しいお話でした。この春から6月までは、この本尊様が公開されるそうです。

本堂の横には、美術館があり、寺の所有している寺宝や仏像、廃仏毀釈で破壊された仏像群を見ることが出来ます。破壊された仏像群は、どこか「達身寺」の仏像を思い出させます。

最後にロープウェイを降りて、温泉街にある薬師堂をお参りしました。薬師如来様が祀られています。御朱印もここでいただくことが出来ました。

↓ま近くでしか撮れませんでしたが本堂です。
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↓本堂の横にある小さな美術館。多くの仏像が保存されています。
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↓薬師堂です。ここは温泉街から歩いていけます。
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↓御朱印です。
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2008年10月03日

達身寺@兵庫県丹波市

兵庫県丹波市氷上町にある「達身寺」です。ここは丹波の正倉院と呼ばれ、多くの仏像が収められています。

その仏像群の多くは、かなり破損した木造物です。腕のない仏様、体の一部がない仏様、中には彫った跡すら見分けつかない仏様までいます。不思議と同じ名前の仏像や、本来、本尊にとして寺に一体しかないような毘沙門天像が10体以上あったりします。

お寺の方が、これらについて丁寧に説明してくださりました。

中世、明智光秀が丹波攻めをした際に、達身寺は僧兵を多く抱える大寺院であったため、お寺を攻められたそうです。その際に寺を焼かれる前に仏像を守ろうと、僧兵たちが仏像を地中に埋めたとのことです。

その仏像群は、長い間、埋められたままでしたが、江戸時代に疫病が流行ったため、村人たちが放置されていた仏像を掘り起こし、再びお堂を建て、仏像を安置したとか。

これらの仏像は、お腹がぽっこりと出た不思議な体型をしています。これを達身寺様式というそうです。また一説では、この地域に仏像の製造所があったのでは?と言われてるそうです。そのため、同じ名前の仏像、毘沙門天像などが大量に出てきたのではないかと考えられるそうです。

非常に多くの文化財が、このような田舎のお寺にあるとは思ってもおらず、なかなか見学のしがいのあるお寺でした。

↓本堂です。
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↓達身寺の近所はコスモスの名所だそうです。多くのコスモスが咲いていました♪
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↓御朱印です。
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2008年06月10日

能福寺@神戸市兵庫区

先日、ナビスコ杯のヴィッセル神戸vs京都サンガの試合を見に神戸のホムスタに行ったつでに寄りました。JR兵庫駅のすぐ近所にあります能福寺です。

駅近くの街なかに突然として、巨大な大仏様(兵庫大仏)が姿を現します。

奈良・鎌倉・京都(方広寺)が三大大仏と言われていたそうですが、江戸時代に京都大仏は焼失して、この兵庫大仏が三大大仏の一つとなったそうです。

しかし、この兵庫大仏は第二次世界大戦中に金属回収令が出され回収されたとか・・それが1990年代に再建されたものだそうです。

現在は三大大仏は奈良・鎌倉・高岡の大仏様を言うとか、兵庫大仏を入れるとか別の大仏を含めるとか・・論争があるそう。どうせなら奈良と鎌倉の二大大仏にすればいいのに・・とか思っちゃいます(笑)

まぁ、それはともかく青い巨体は、静かで落ち着いて見えます。ただ、あまりに街なかに突然とある大仏様と本殿の落ち着いた建物。少しお寺という雰囲気には欠けるような気もしました(^^;

↓兵庫大仏様です。
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↓本殿。
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↓御朱印です。
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